東京に帰るということ

先日、診察で主治医に
「東京に帰んなさい。ここにいたら悪化するばかりで、病気治らんよ。
環境が苛酷すぎる。娘も病気じゃが、あんさんも病気なんじゃから。
東京に帰ったら病気治るんじゃよ」と言われた。


私だって、東京に帰りたい。
元気だった私に戻りたい。


でも・・・病気の娘を見捨てては行けない。


それに、今は彼の方にも事情があって、私を受け入れられない。


このまま、眠れない日が続くのか。
眠れても、夜中に発作を起こすのか。
時々、自分じゃない私になって、記憶を失うのか。
いつも体中に力が入って歯を食いしばっていないといけないのか。
そわそわ落ち着かなくて、じっとしてられなくて、でも何も手に付かないのか。
幻聴や幻覚の恐怖に耐えないといけないのか。
まだ、頑張らなくちゃ足りないのか。


正直言って、逃げ出したいよ。
娘の病気が治るまで・・・と思って帰ったけど、主治医は
「娘さんの病気は治らん。学校も就職も結婚も出産も無理」と言う。
前夫も
「進行性の病気らしいから。社会性も失われていくからね」と言う。


母親の責任として、そんな娘を残しては東京に帰れない。
病気の原因が私にあるかもしれないという気持ちもある。


でも、自分勝手だが、今の私の病気の症状には、もう限界だ。
逃げ出したい。
東京に帰りたい。